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風水は科学か?迷信か?

風水は近年、米国を中心に人気が高まり、それがきっかけとなり、世界中に広まっています。少なくとも2,000年以上前にはじまった風水術が、現代社会の中、特に建築、インテリア、建設、都市開発、そして日常生活の中で、急速に利用されるようになりました。

風水について多くの情報が、ここ数年で本として出版されました。本だけでなく、世界の多くの国の新聞に風水のコラムや占いが毎日掲載されるようになったことも現代の風水の進歩と言えるでしょう。
では実際、風水って何?鋭くとがった柱やオープン書棚を避けること、水、噴水をどの場所に置くのが正しいのか、ウィンドチャイムのようなものを使って不運の影響に対処するというのはどうしてなのでしょうか。このような風水術は、時には迷信と思われたり、実際に効果が疑わしいと思われたりすることもあります。

ひとことに風水といってもたくさんのメソッドが含まれているので、風水をはじめたばかりのアマチュア風水師にとっては、矛盾や混乱を感じてしまうこともあるでしょう。でもそれは当然のことです。
風水は古い迷信なのでしょうか。それとも真剣に取り組む価値のある科学的なスキルなのでしょうか。風水の大部分は何千年という時間を経て、進歩を繰り返してきたノウハウです。ごく最近までは、中国の宮廷で独占的に利用され、維持されてきました。限られた学者達、風水師の間で秘密に研究され、ほとんど人々に知らされることはありませんでした。つまり風水は、過去何千年の間、宮廷の門外不出のノウハウとして継承されていたのです。しかし開かれた時代の到来とともに、そのノウハウが広く一般に広がり、世界的に普及したのです。

古典の風水とモダン風水

古典の忠実な再現にこだわる風水師がいる一方で、伝統的、文化的な情報に基づきつつも、リリアントゥーのように現代的なアプローチを取り入れ、ノウハウを進化させている風水師が増えました。伝統にとらわれ頑固になるよりも、柔軟なアプローチの方が、実践的なスキルである風水には適しているのです。
風水が迷信なのか科学なのか、単なる中国の文化なのか体系的な理論なのかどうか、正しいのか、間違っているのか、効果があるのかないのか、このような判断は、実際に風水を実践した人が最終的に決定することです。風水は宗教や神秘主義とは直接関係がありません。風水は方程式のような法則を使用するため、数理科学に近いものと考えられています。以下の9つが風水の基礎です。
・場所・地形の判断

・建物の形の判断

・宇宙のエネルギーをキャッチする方法

・殺気を抑える方法

・五行の法則の理解

・陰陽のバランスの理解

・様々なシンボルの理解

・コンパスを利用した方位の計測

・時間的な影響の判断

風水師も様々で、中途半端なアプローチによって、いつも重要なことを見落とす風水師もいれば、風水の法則の複雑な計算を無視する人もいます。風水の時間的な側面を無視して、シンボルの部分ばかりクローズアップする人もいるし、自分以外の風水師の言うことを完全否定する横柄な人もいます。これから風水をきわめていこうと思っている人は、本に書かれた知識だけでなく、経験と照らし合わせ実証することも意識したほうが良いでしょう。長年風水を実践してきた人なら、風水が科学的なことを良く知っています。風水の知識の範囲は空のように広く、一生かかっても学べるかどうか、ということにも気付いています。謙虚な姿勢で学ぶことこそがベストな方法なのです。
ちょうど地球が絶えず動き、変化しているように、風水の「気」のエネルギーも変化、進化を続けています。現代科学、地球磁気学の研究によって、地球の状態が一定した変化をすることがあきらかになっています。風水の診断は、建物、天候、人、時間および環境の変数に基づいて、結果が変わります。「気」のエネルギーは時間と場所によって異なってあらわれるので、金運、恋愛運や学業運の場所も変化するのです。それを正しく知るために、風水の異なった複数の法則を正しく適用し、正しい場所と時間を判断できる知識と経験が必要となるのです。

風水グッズ

風水で使用される「対処法」についてもたくさんの情報があります。古典的な文献に記されている風水では、対処法に利用する風水アイテムとして、フルート、ウィンドチャイム、鏡などを定義していないので、風水アイテムは必要ないのだ、という人もいます。これが正しいのでしょうか?
いいえ、それは古典の表面的な部分しか理解していない証拠です。古典の書かれた時代の言語は今よりももっと複雑で、風水の対処法に使う風水アイテムを通常は記号として記しているのです。
ですから、風水を実践するものとしては、まず、古典の中に記された五行、「木」、「火」、「土」、「金」、「水」の5つの要素のバランスを調整するために何が必要なのか、ということを解釈し、理解すべきです。五行の要素のバランスを調整するためには、ウィンドチャイム、五行塔、金属の花瓶のように材質が五行の要素をあらわすものか、またはピヤオ、麒麟のようなシンボルも用いることができます。
風水アイテムの本質は、古典に記されるシンボルや五行の要素に正しく基づいているのです。

例として、鏡は風水の対処術や幸運を高めるアイテムとして近年非常に普及しました。古典の書かれた時代、鏡は銅の表面を研磨してつくられていました。ですからガラス製の現代の鏡は五行の「金」の要素を備えていない場合が多く、風水の対処術に十分とはいえないかもしれません。だから風水では金属製の鏡がいまだに利用されているのです。

自然のバランス

理解するべき重要なポイントは、風水術の目的とは、建物が「気」またはエネルギーの自然なバランスをとり戻すことだということです。風水術は自然の要素と形状に従っているものです。私達がシンボル、色、を使って風水術を行うことは、五行の要素に影響を及ぼすのです。それは宇宙の有形無形の万物は5つの要素によって構成されている、という理論の深いレベルでの理解に基づいていることなのです。
鋭くとがった角を避けることに関しては、風水では常に丸みを帯びたかたちの方が、鋭いかたちよりも調和の面ですぐれていて、美しく、好ましいとされています。風水の環境的、美的な側面です。
環境的な風水というのはシンプルなことで、暗い場所に電気をつけて明るくするようなイメージです。寒い室内を暖めるためにヒーターをつけることも、環境的な風水一面と考えることができます。こういったことは、風水術としては基本的過ぎるかもしれませんが重要なことです。考えすぎる必要はありません。
家やオフィスで適切な風水を実践すると多くのメリットがあります。多くの人々が、風水によってお金、愛、健康を手に入れたことを公表しています。風水は科学的、技術的なものです。
風水の科学的な側面の代表は、24方位の詳細な分析です。風水の技術的な側面とは、分析によって得たいくつもの情報の中から、正しい判断をするための条件のことです。これには経験が必要です。例えば、どの程度の量を、どの方角に、どれだけの期間、風水術を施すのかといったことで、これは熟練したノウハウが必要となる部分です。風水は知識や技術を持っているだけでは意味がありません。ニュアンスを正しく理解すること、経験も必要なのです。
今日、良くも悪くも、根拠のない情報やあてずっぽなやり方、意味のないことも含め、「これが風水なのだ」と広がっています。こういったことばかりをクローズアップしてはなりません。現実に、風水は理にかなっています。純粋な気持ち、確かな目、正しい論理に基づき、科学的なアプローチを取ることによって、理論に基づいた風水術の実践が可能となります。最終的に、風水が理にかなっているかどうかは、自分自身の中で結論が出るのです。

覚えておきたいのは、風水の最終的な目的は、そこに暮らす人が求める幸運を手にするために、調和した環境をつくことです。そして、このように風水の良い場所で暮らすと、あなたはとても快適に感じるものです。エネルギーが調和しているとき、調和のとれた自然環境の中で暮らしているのです。(実際に自然環境との調和のためにジャングルに暮らす必要はなく、自宅でも風水術はできるのです)。自然と調和のとれた環境が、宇宙の「気」とシンクロしていることをあらわすのです。

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