ピヤオについて理解を深める フライングスター風水 2018/12/142022/10/05 龍、福犬(フードッグ)や麒麟に比べるとピヤオはそれほど知られていません。しかし風水では、私たちを不運の影響から守ってくれる存在。パワーに関しては、龍の次にピヤオがランクされるでしょう。 風水のシンボルについて知識のある人の間では、ピヤオは神秘的で様々な象徴的意味を持つ龍と同じ分類と考えられています。崇拝されているという意味ではありません。ピヤオ、フードッグ、麒麟の3種類の守護神は外見が似ているので、私たちは混同してしまうこともあります。 この3種はいずれも伝説上の生き物で、外見の特徴は表現する人によってばらつきがあります。フードッグは通常オスとメスのペア、麒麟は1体、ピヤオは1体またはペアで描かれます。 角を1本持つピヤオは、同じく1角獣である麒麟と混同されることが多く、また、まれに2角のピヤオも存在します。 フードッグ(日本では狛犬)、ライオン(獅子)やピヤオは、不運の気を祓うシンボルとして寺院の門に設置されています。 ピヤオは犬や獅子に比べ、目にする機会は少ないと思います。 中国の首都機能を担う北京では龍が多く、一方、商業金融の中心地である上海ではピヤオを多く目にします。中国で経済的に上海以上に発展している町は他にありません。上海の貿易、商業、金融での成功はピヤオのおかげなのだ、と多くの人が考えています。 ピヤオのパワー アンティークオークションのサザビーズとクリスティーズによれば、中華系大富豪コレクター達は、明朝以前のピヤオを捜し求めています。ピヤオのブロンズ像は、その時代の大富豪がつくらせたものが多く、著名な大富豪の名前が刻まれたアンティークのピヤオは、歳月を重ねパワーを増していると信じられています。 ピヤオは当時から、私たちの健康と生活の豊さを守るシンボルとして使われてきました。ピヤオとは、そのようなパワーを持つシンボルなのです。 ペアのピヤオ ピヤオがペアで飾られると、意味が変わります。1体は「天空の守り神」となり、もう1体は「悪を祓う」という意味になります。 紀元前206年から220年の漢王朝時代には、亡くなった人物の権威をあらわすシンボルとして、高貴な人の墓の前にペアのピヤオを飾りました。勇敢に悪と戦う意味、そして天への翼を意味するからです。 今日では、ピヤオは主にグランドデューク・ジュピター(太歳)への対抗策として利用されています。特に家を改築する場合に、グランドデュークの方角にピヤオを設置し、無事を願います。そして改築が済んだ後も、その場所にピヤオを飾ります。 ピヤオとグランドデューク 風水を実践する人の間で恐れられているグランドデューク・ジュピターの影響。風水でその強力な影響を唯一鎮めることのできるのがピヤオだと考えられています。 グランドデュークの方位に直接対面することによる脅威に、人間である私たちはまったく太刀打ちできません。意図的でなくとも、会社や家でたまたまその方位を向いて座っていたとしたら、仕事で降格したり、金銭的な損失を味わうことになってしまいます。 ライバルと競合する職種、競争、競合の多い分野では、グランドデュークの影響がより明らかな結果としてあらわれます。 グランドデュークの影響は、年によって方位を変え、たった15度の範囲から影響が及びます。風水カレンダーにはグランドデュークの位置が毎年記載されます。 ピヤオによる対策 幸い、ピヤオでグランドデュークの影響を鎮めることができます。リリアン・トゥーは「毎年位置を変えてグランド・デュークの方角の部屋に、グランドデュークの方位に向けてピヤオを飾るのが良い」と言います。 2次元の絵ではなく、3次元の置物のピヤオによる物理的な対策によってのみ、グランドデュークの影響を抑えることができるのです。 ピヤオを身につける しかし、私たちはいつも同じ場所に座っているわけではありません。常に移動するものです。1日に何度かはグランドデュークに対面して、その結果、無意識のうちに不運の影響を受けてしまうのです。 念入りに考えた企画を上司に却下されたり、それまで友好的だったクライアントが、訪問先で急にいじわるになったりするのには、こういったグランドデュークによる影響だと考えられるのです。 悪いのはあなたではなく、上司、クライアントでもなく、ただ単にグランドデュークに向いてしまっただけです。 反対に、商談の際、グランドデュークに背を向けて座ると、強力なサポートをグランドデュークから受けるかもしれません。しかし、これはあなたと対面している人がグランドデュークに向いているということになります。 だからといって商談や会議の際に「この方位はグランドデュークなので、違う方角に向きましょう」なんて言い出しにくいですよね。 ピヤオのお守り そこでお守りの出番です。お守り形式のピヤオならいつでも持ち歩くことができます。ピヤオのお守りを持っていれば、あなたがどこにいる時でもグランド・デュークの脅威を気にせずに好きな場所に座ることができます。 特に重要な会議や商談の席で、グランドデュークの脅威を気にせずにいられることは大きなアドバンテージを得ることになります。 訪問先の企業の会議室で、やむを得ずグランドデュークに顔を向けて話をしなければいけない時や、コンパスを出して方位を測る時間のない時には、極めて役立つツールとなります。 関連する記事