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今の自分にふさわしい間取りの家で暮らす

テレワーク、巣籠り…家で過ごす時間が長くなると、家の風水はより重要となります。今の自分にとってベストな間取りの家で暮らせば、人生はどんどん良い方向に進みます。

リビングの風景
せっかくの家ですから、私たちは空間の価値を最大限に活かすべきです。壁を少し動かすことで、生活がどのように変化するか、イメージできますか?
ここでは、比較的簡単にできて、効果の高い間取り変更のヒントを紹介します。

検討を始める前に建物の構造的に「できること」と「できないこと」を明確にしておくと、無駄がありません。その上で、予算に応じて今の自分にふさわしい間取りを作ればいいのです。

1.必要に応じたデザイン

私たちの暮らしは一人一人に個性があります。人それぞれ特定のこだわりがあります。独身、カップル、家族といった家族構成だってそうです。家でどのように過ごすかの目的も人それぞれ違います。それなのに、間取りはだいたいどの家も同じなんておかしいですよね。あなたの暮らしに応じた間取りに変更することで、家がもっと暮らしやすくなります。

子供が巣立った後の夫婦の家に子ども部屋は必要ありません、といったように、過去や未来を間取りに取り入れると、今の目的に合わなくなってしまいます。間取りというのは、その時どきの暮らしに応じて変化させるべきです。

ここで1つ例をみていきましょう。一般的な3LDKのマンションに、独身で仕事をバリバリする男性が一人で暮らしているとイメージしてください。
まず問題なのは、空き部屋をどうするかです。使い道があればいいですが、結局物置になってしまうのは最悪のパターンです。

間取図
左)ビフォー、右)アフター。

一人暮らしなら、寝室を工夫することで、家全体を最大限に活かすことができます。壁の構造を見て、どの壁が取り外し可能なのか、ディベロッパーに尋ねます。
上図のように、ほとんどのマンションでは標準サイズの寝室がありますが、隣の部屋とつなげて広さを2倍にすることで、物理的および視覚的メリットは予想以上のものになります。

2.動線を工夫すると生活は変わる

壁をとるような改築がマンションの管理規約等で禁止されている場合もあると思います。そんな時は、大きな変更をせずに空間をアレンジするように考えればOK。
部屋と部屋のつながりを見直す、というとたいしたインパクトがないように聞こえると思いますが、非常に素晴らしい結果を得ることができます。

間取図
廊下から2つの部屋に入る

よくある寝室と書斎が隣り合った間取で、寝室にも書斎にも廊下から入ります。この2つの部屋は同じ人が使うので、プライバシーへの配慮は必要ありません。つまり壁はいらないのです。さらに寝室に2つクローゼットがあって扉を開けると窮屈に感じます。

間取図

そこで寝室の入口の位置を変え、動線を改善するアイディアを出しました。こうすれば廊下という無駄な空間が寝室の一部になり、広くなった寝室にドレスルームができます。家の動線を改善することは暮らしをより良くするだけでなく、閉所恐怖症の感情も取り除くことができます。

3.ゾーンを分ける「ポータル」

マンションでは特に、広さが限られているので、良い気の流れを保ちつつ、ゾーンを分け、散らかりにくくするには工夫が必要です。ゾーンを分ける典型的な方法としては、飾り棚や高さのあるテーブルなどで空間を分けることです。これは簡単ですが、デザイン的にイマイチです。

ここでは、2つの部屋の間に物理的な壁を作らずにゾーンを分けるデザインを検討します。部屋の機能を維持しつつ、開放的な雰囲気の広々した空間を目指します。

一般的なマンションの間取りでは、ダイニングとリビングが隣りあわせで、ダイニングとリビングを行き来します。この構造は変えずに、視覚的にリビングとダイニングを分けるために「ポータル」を検討します。ダイニングに大きなポータルを導入することで、リビングと他イニングを分けつつ、開放感を保ちました。

リビングとダイニング
2つの部屋の間にある門のような「ポータル」

これで物理的な壁を使わずに空間を分けることに成功しました。

4.鏡と照明で自然光を補う

マンションと戸建ての違いは、自然光の入り方です。一般的にマンションは1つの方向だけに窓が向いていて、運良く、向かいに高いビルがなければ視界と日照が確保されます。健康的に暮らすためには十分な日光が必要です。日光が不足すると無気力になり、生産性と気分に悪影響を与えます。だから、空間のエネルギーを高めるために、鏡と照明をうまく使うのです。
鏡は暗い場所に光を反射させることができるだけでなく、視覚的に広さを倍増させ、実際の倍の広さに見せます。

鏡

照明は色々種類がありますが、シーリングライトで、くもりガラスのカバーがついているものが「天窓」の効果を作るので、日光の不足を補うには有効です。そこに蛍光灯を組み合わせると温かい光になるのでおすすめです。
今のトレンドとしては明るいLED照明ですが、光の質という意味では強すぎるかもしれません。一方の蛍光灯は、昔ながらの温かい光を提供します。
LEDは強力な光を放ち、機能的で、目的によっては良いのですが、家でリラックスしてくつろぐためには、くもりガラスカバー付きの蛍光灯もなかなか良いのです。

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