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風水で陥りやすい10の罠

風水を実践する上で陥りがちな罠について、リリアン・トゥーがお話しします。「風水の成果がなかなかあらわれない」と、あきらめてしまう前にお読みください。

風水の羅盤

1.期待が大き過ぎる

風水がまるで手品や魔法のように作用し、期待することは多々あります。そもそも風水を始めるきっかけは、「寝る時の頭の向きを変えたら、1か月で運命の相手に出会った」とか、「夫婦の寝室の西側にザクロを飾ったら、すぐに妊娠した」というわかりやすい体験談を聞くことからでしょう。確かに、風水にはこのような成果をもたらす力があります。
あなたは今、風水の対策を行って2週間経ったとします。しかし、成果がまだあらわれず、いら立ってきた…。
このように、あまりにも大きな成果を早急に期待して、失望するのはよくあること。風水とは、色々な種類のエネルギーが作用することで成果があらわれるものです。
そしてあまりにも大きな期待を持つと、「どうせかなわない」と自分に対する不信感が生まれ、目標の達成を阻むこともよくあります。

現実的に考え、結果に対して気楽になりましょう。最善の風水対策を行ったら、リラックスして対策をしたことを忘れてください。
なぜなら、かなえたい目標に向けて風水で、エネルギーの流れをセットしたのですから。リラックスすればするほど風水は良い成果をもたらします。

2.結果を急ぎ過ぎる

大きな期待よりもさらに悪いことは、結果を急ぐことです。家の中のエネルギーがすぐに作用しないからといって失望し、成果を待つことが苦痛になり、さらに失望する。
風水の対策を正しく行ったのなら、成果は宇宙にゆだね、毎日変化をチェックするのはやめましょう。
どんな分野でも、成果が出る時は、このような強迫観念が無い時です。風水の、時間の変化による法則によれば、最長で9か月かかることもあるのですから。

3.複数の風水師に相談する

風水の専門家を名乗る人は数多くいるので、複数に相談することもあるでしょう。しかし、専門家といえども、限られた知識から答えを探すので、答えが必ずしも一致するとは限りません。複数の専門家から異なる答えを聞いたあなたは混乱します。そして、あなたの風水の知識が十分でないと、そこにつけ込む詐欺師のような人もいるでしょう。人は、専門家という存在に出会うと、その人が優秀かそうでないかに関わらず、正しいに違いないという先入観を持ってしまうものです。
途中であやしいと感じて別の人の意見を聞く。このようにと次から次へと風水師を交代したら、わからなくなってしまいます。
そんなことをしているうちに、風水そのものへの信頼を失うかもしれません。それは本当に残念なことです。
風水師を頼るなら、確かな実績と評判のある人を選ぶか、自分が信頼している人物に紹介を頼むことです。
どんな職業分野でも同じように、優れた人とそうでない人、本物と偽物がいます。
また、風水に関する良い本を1冊よく読んでおくと、風水師の話が理にかなっているかどうか判断する基準になりますので、おすすめします。
悪い人が家に入ることで、エネルギーがめちゃくちゃになることがある、ということも警戒してください。

4.浅知恵や都市伝説に惑わされる

複数の専門家に相談するのと同じくらい危険なのは、あやふやな風水の知識を持つ人の情報に左右されることです。
私は、まったく根拠のない風水の噂に惑わされて大変な思いをした友人を何人も知っています。そんなことに惑わされてはいけません。
目標を明確に設定し、横道にそれないようにしてください。
風水で成果に恵まれる人と、知識を数多く知っている人とは別ものですから。

5.専門用語に惑わされる

難解な中国語の風水用語に惑わされないでください。これ見よがしに難しい専門用語を使う人が、優れた風水師とは限りません。風水を正しく行うには思慮深さが必要です。
方位を測定し、家の正面方位を決め、どの法則を使うかを決める。これは風水でとても重要なことですが、たったこの3つのことでも判断を迷うことはよくあります。
私は、難しい専門用語を振りかざす人に限って、風水の奥深さに関心がないことに気づきました。表面的なことしか見ていないと、結果を左右するような重要なことを見落とします。

コンパス

6.方位測定が正確でない

風水で成果があらわれない原因の多くは、方位測定が正確でないことです。実際にこれが過ちの大半を占めます。
風水の成果を求めるのなら、正しい方位が絶対に必要です。そのためには、正確なコンパスで正確に計測する必要があります。
測定の位置や、持ち方にも注意してください。不正確な方位測定は、全体の結果に影響を及ぼします。

7.難しい部分を省略する

風水では、無視してしまいたくなるほど難しいことがあります。例えば、家の周りに水の流れをつくり、幸運を求めようとする場合。水に関する風水の法則をすべて取り入れようとすると、複数の法則を非常に注意深く分析し、設計に適用する必要があります。
難しい、実現しにくいからといってそれらの法則を飛ばすと、その水が機能しないだけでなく、害になることもあります。
難しいことを省略すると、結果を得るのはもっと難しくなるのです。

8.古い考えに縛られる

「中国伝統の古典」に書かれている風水の知識こそが正確で優れている、という認識は、風水初心者が陥りやすい神話。
歴史的な事実として、明(みん)の時代、風水は邪道とされ、多くの風水師は迫害され、地下に潜まなければならなかった時期がありました。その時代、宮廷がそれまでの風水を根絶する目的で嘘の情報による風水の書物を書くように命じ、それがまだ数多く存在します。
1419年に紫禁城が完成した直後、火災で多くのものが焼失したと言われていて、歴史的な噂話によると、間違った風水によって、建物に落雷があり、破壊したのだといわれます。

9.完璧を求めすぎる

数ある風水の法則を、完全に取り入れることは非常に難しいことで、失望することがよくあります。
優秀な風水師は、風水の法則を適用する時に、何かをとり、何を捨てるかの選択ができます。
自分にとって良い方位、場所、星などすべてを利用できるとは限らないので、何が必要なのか、選択するべきです。
さらに何を取り、何を捨てるか、完璧を求めすぎてチャンスを無にしないこと。優先順位の低いことを妥協すればいいのです。

10.良識に従う

風水は人の生活習慣の中で長年培われてきたメソッドで、結局のところ生活を豊かにするためのものです。
そのスキルを自分のために使うのですから、良く考えてください。風水師が筋の通らないことをいう場合は、自分の良識に従って考えてください。疑わしい場合は、自分の頭でしっかり考えて風水を用いましょう。自分の良識に反することは、重大なミスの原因となりますから。

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