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斬新なデザインの建物、風水は大丈夫か。

都市の景観を塗り替える、斬新なデザインの建物が数多くあります。重力に逆らうように見えるデザイン、屋上のインフィニティプールなど、斬新なデザインの建築はますます増えています。

ロンドン、アメリカ主要都市、上海、北京、東京、シンガポール、そしてクアラルンプールでも、最新のデザインの建物が数多く見られます。
当初はホテルや美術館、会議場、リゾート施設で見られたデザインが、最近では住宅に取り入れられています。

中には素晴らしいデザインがありますが、周辺環境との調和が難しい見た目の建物があるのも事実。岩むき出しの壁、全面ガラス、丸い露出した鉄骨、インフィニティプール、LED照明の多用、鋭い形状、箱のような立方体の建築…などなど。
風水はどうなのでしょうか。リリアン・トゥーと一緒に考えていきましょう。

戸建て住宅
直線美を強調するデザインが増えている

最近の斬新な建築デザインには目をみはるばかりです。床から天井までのガラスドア、水があふれるように見えるインフィニティプール、壁でなく柵を使ったフェンス、箱のような立方体建築など、とても今風でクールです。
鏡やガラス、岩やクロムによる抽象的なデザインが随所に見られるのがデザインの特徴。ほとんどの場合、このようなデザインは、調和ではなく、際立って見えます。

このようなデザインが、住人の運にどう影響するのか、確かに気になります。美しい、直線的でミニマルなデザインは、現代人の好みにあっているのかもしれません。風水はどうでしょうか?

ここでは一般の新築戸建とマンションのデザインで、最近増えてきた特徴をみていきたいと思います。
このような特徴は、斬新な感覚をもたらし、確かに美しいですが、風水の影響はどうなのか、疑問に思い、考えてみることが大切です。
もし風水で問題があるのなら、デザインを再検討した方がいいです。

インフィニティプール

シンガポールの高級カジノリゾート、マリーナベイ・サンズの屋上にある「インフィニティプール」について、2010年の開業以前から風水的な影響について多くの論争がありました。
あれから10年以上経ち、シンガポールはあのプールから恩恵を受けている、と言う人もいるほどです。中国本土から何百万人もの富裕層観光客を魅了してきたプールの写真をご覧ください。プールが屋上にあることがわかります。
易経で「山の上の水」は、あふれると破壊的なリスクと説明されています。プールはあふれるでしょうか?風水師に相談した経営陣は、水があふれないように水位を調整しているのだ、という噂があるようです。

インフィニティプール
屋上プールは最近のトレンド。しかし風水はどうなのでしょうか?

とはいえ、ビジュアル的には水が溢れんばかりで、街に向かって水が流れているように見えます。確かにこのプールがシンガポールに新たな繁栄をもたらしたのかもしれません。サンズの開業以来、シンガポールは一層繁栄しているように見えます。
しかし現地の人にとって、シンガポールは非常にお金のかかる場所になってしまいました。

プール

少し前、私がシンガポールに滞在した時の話、運転手が「日常生活にかかるコストが3~4倍になった」と話していました。彼は自営業で、車も彼の所有、売り上げでインフレを吸収できているので大丈夫ですが、日商42,500円、月25 日稼働で1,062,500円稼いでいても、急激なインフレに危機感がある、と話していました。
もし彼が対岸のマレーシアの町に住んでいたら、王のような暮らしができることでしょう。というマレーシアでも、生活コストは上昇していますがシンガポールほど極端ではありません。
シンガポールの物価急騰は本当にすさまじく、不動産価格も記録的に高騰しています。先日、高級住宅地として有名なナッシムロード沿いの住宅が255億円で売れたというニュースを聞きました。
シンガポールは「繫栄」していますが、この繁栄は急激なインフレを含むので、諸刃の剣なのです。

では一般住宅にインフィニティプールをつくるのはどうでしょうか?住宅用としては強すぎるのでしょうか?
風水では、プールの大きさは家の大きさとのバランスを保つこと、そして家の上階に造らないこと、水は外に流れるのではなく、家の内に向かって流れること、この3つが基本です。
インフィニティプールそのものに害があるとは思いませんが、プールは水、風水の基本に従っておくべきではないでしょうか。水の流れる向き、場所は風水にとても影響します。

例えば、プールは家のフライングスターチャートで、ウォータースター「5」または「2」のある場所に造ってはいけません。水の入ったプールがそこにあると、不運を高めてしまい、そこで暮らす人は深刻な金銭問題に苦しみます。経済的な状況が不安定になることがあるので、プールを造る方角はコンパスで正確に確認してください。
別の風水の法則では、山の方角である北東にプールを造るのはよくない、とされています。北東にプールがあると、家族の息子に害があり、息子は親の支えを受けられなくなるのだといいます。

箱の中の暮らし

立方体のようなデザインの家
最先端の建築は、何でもありの世界です。特に形。これは、箱形を強調したデザインの家で、三辺が壁になっているのもあれば、角に開口部がジョイントしているデザインもあります。見た目はかっこいいですが、暮らしは快適でしょうか。

ガラスを多用するのは?

ガラスばりの家、床から天井までがすべてガラスになっている窓の家は、プライバシーが不十分です。壁で囲まれた施設の一部だとしたら問題ないかもしれませんが、家が外に面していて、外から家の中が見えるような場合は危険です。
家は住人にとっての聖域であるべきで、これはとても重要なことで、決して忘れてはいけません。

プール付き戸建て住宅
気の入口が多いと、気の流れが混乱する

良い風水の恩恵を受けるには、明確な玄関が必要です。床から天井までガラスを多用するデザインの家には、はっきりと玄関だとわかるドアが必要です。玄関は気の主な入り口です。明確な玄関がなければ、良い気がどこから入ればいいのかわかりません。透明性は高くなりますが、風水の恩恵を住人が得るのは難しくなります。木を見て森を見ず。全体像を見落として、大事なものを失わないようにしましょう。

ガラスばりのクールなデザインに流されないことが重要です。家の中で壁と窓の50%以上が透過性の場合、気が止まる場所がなく、厚手のカーテンをつけても気の流れは混乱します。
ガラス1面に対し、壁が3面の割合、ガラス面の反対側はドアや窓でなく壁であるべき、という考えが風水では基本です。

窓の多いリビング
純白の色使い、上品でも陰陽バランスが難しい。

4 面がすべてガラスばりの家は、家の幸運に必要な良い気がまったくたまりません。そのような家は、人よりも植物に適しています。日々の陰陽の移り変わりで、家の中が完全に陰になったり陽になったりする必要は決してないのです。
過度の陽光の原因となる日光を遮るために、住民が自発的に厚手のカーテンを使用しなければならないほどガラス張りの家を見たことがあります。

家には、安定とサポートをもたらす背後の壁が必要です。家の背後に黒い亀のような丘から恩恵を受ける、というのは風水の基本、四神相応の法則です。
部屋、廊下、通路、ホール、住人の運を安定させるために、少なくとも1面はしっかりとした壁であるべきです。

ガラスばりの家
ガラスが多すぎるのは問題?

家の中にガラスが多すぎるのは明らかに危険です。シームレスな効果も、度が過ぎると災難をもたらします。シームレス過ぎると、気の流れは混乱します。日差しが強い国や地域では、陽が過剰になりやすく、住人は落ち着きを失います。

ガラスの浮き階段
富の流出リスク「浮き階段」に注意

浮き階段は、富と財産が流出するリスクになり、損失と浪費に悩みます。階段の間に隙間があってはいけません。シースルーのガラスの壁に配置されたガラスの階段は、さらにそのリスクが増大します。
風水では、不安定に見える構造による不運に注意が必要です。視覚的なバランスの悪さから不安定な気が生まれ、そこで暮らす人に仕事上の問題を起こすリスクをもたらすのです。

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