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逆効果になるかもしれないインテリアデザイン

インテリアの色、柄、素材を使い、風水の効果を狙うことができますが、度が過ぎて逆効果になる場合があります。効果的でバランスの良いデザインのポイントをお話しします。

デザインのラフ
はじめに、「デザイン」は主観的なもので、人によって好き嫌いや許容範囲が違う、ということを意識しましょう。自分が最高だと思うものが、他の人にとってはそうではないことはよくあります。家でも会社でも、バランスの良いインテリアのデザインなら、後々困ることがなくなります。

照明

店舗の照明
風水で「火」をあらわし、陽の気をつくり、人の気分に強く影響する照明。光の強弱、光の色は人の考えや感覚を左右します。商業店舗の風水では、一般的に明るい照明が売り上げと人気を高めますが、強ければ強いほど良い、というのは間違いです。
写真の例では、壁のディスプレイ棚に、非常に強いバックライトが使われています。商品に影ができるので、商品よりもむしろ影が強調されています。この場合、天井に暖色系のスポット照明を設置し、棚の商品を照らす方が、効果的に商品に人の注目を集めることができます。

天井の照明は、規則的で単調な配列で、白色光で店舗全体を強く照らしていますが、強すぎて、来店者を圧倒していないでしょうか。照明の強さや色は、業種、取り扱い商品、顧客層によって調整すべきです。全体照明とスポットを使い分け、適度な明るさにすると、来店者は強すぎる照明に目がくらむことなく、買い物に集中できるようになります。

色使い

室内の色
内装の色も、人の心に強く影響します。風水の効果を狙い、カラフルにするのは良いですが、過剰になると逆効果です。写真の例は、壁、床、天井に4つの色と素材が用いられています。4つの要素が調和していればいいのですが、この写真ではおかしな、ゆがんだ視覚的感覚がつくられています。色、素材に統一感をとり入れることで解決を目指しましょう。
1つ目のアイディアは、天井と左側の壁を白にすることです。そうすると、右の紫の壁が際立ち、風水の効果とともに落ち着いた過ごしやすい視覚感覚が得られます。
2つ目のアイディアは、奥の黄色い壁を天井と同色のオレンジに変えること。天井から奥の壁に連続性が生まれ、視覚的な混乱を防ぐことができます。
天井の色、壁の色、床の色、と個々で考えるよりも、部屋全体としての視覚的効果を考えれば、風水の効果も結果的に高まるのです。

壁紙の印象

壁紙
最近では、装飾的な色、柄の壁紙が数多く選べるようになりました。これもまた気を付けないと、おかしな部屋になってしまいます。写真の例は、落ち着いたムードの上品な壁紙が用いられていますが、これだけ使ってしまうと、まるで包装紙の中にいるような感覚になってしまいます。

石や岩

石の壁
石や岩を用いたデザインは、自然の中にいるような感覚を与え、洗練された都会的なインテリアに、ナチュラルなムードをつくるのに効果的です。しかし、これもまた使いすぎると逆効果になってしまいます。壁や、床、部屋の一部にワンポイント的な使い方を検討するのがよいでしょう。
素材にはそれぞれ「ボリューム感」があります。布であれば軽やかで柔らかい感覚をもたらしますが、石、岩は、重く、ごついので、過剰になるとそこで過ごす人に重みと圧力を与えることになってしまいます。

花柄

花柄の内装
写真の例は、花柄の使い過ぎを説明するために選んだ悪い例です。壁の黄色い花柄にあわせて、カーペットにも花柄を用い、さらにドアのドレープカーテンにも花柄をあわせています。さらにドレープカーテンの赤い色が、カーペットの色と似ているので、床とドアの境界があいまいになっています。壁の黄色い背景に赤が重なっているせいか、視覚的に複雑な混乱した空間となっています。

インテリアの色、柄、素材選びは、部屋の目的と全体的な調和を念頭に置いてください。「おかしな」部屋で、幸運が得られることはほとんど期待できません。

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