夏至は健康を見直す時 今年の風水 2023/06/162024/12/24 夏至は6月21日で、夏の到来を告げる日です。一年で最も昼が長い日で、小麦の収穫時期と重なります。 夏至は太陽暦が定める日ですが、太陰暦で不吉といわれる五月にあたります。太陰暦五月の夏至の日は、毒を持つ五種類の生物、「ムカデ、サソリ、ヘビ、カエル、毒グモ(地域によってはトカゲ)」が冬眠から目覚め、活発に動きだします。またこの頃は湿度が高まり、広い地域で大雨や雷を伴う雨季となります。 夏至から夏にかけて、この天候による災害が起きやすく、また虫刺されによる中毒、食中毒、その他の病気のリスクが高まる時期でもあります。 湿気の多い時期を乗り切り、実りの秋を迎えるために、内臓を健康に保つための古くから伝わる夏至の習わしが今でも守られています。 ちまき 最も知られている夏至の習わしは、ちまきを作って食べることです。家族が集まり、もち米、肉、豆、その他の具材を使ったちまきを大量に作ります。 三角形や長方形に形を整えたら蓮の葉で包み、水に浸してやわらかくした葦や、カラフルな糸で結び、友人に贈ります。レシピや味は地域によって異なりますが、冷蔵しなくても保存期間がかなり長いのは共通です。 体を冷やす食べ物 体が良い状態で機能するためには、温(陽)と冷(陰)のバランスが必要です。夏至は体に熱がこもりやすく、喉の痛み、口内炎、ニキビなどの症状が起こりやすくなります。 風水が信奉されている地域の家庭では、この時期「冷やす」食べ物を積極的に摂ることでバランスを整えます。例えば、次のようなものです。 塩漬け 酢漬け 塩をまぶしたキャベツ、きゅうりの酢漬け、ごま油であえた麺、豆のケーキなどは幸運をもたらす食べ物として知られているだけでなく、体の中の熱を冷ます効果があると考えられていて、栄養をとりつつ、デトックス効果もあります。苦い料理、たとえばゴーヤを使った料理も同じ理由で人気があります。 薬草ゆでたまご これは別名「夏至の卵」ともいわれる薬草のスープで固ゆでした卵で、酷暑に抵抗する力をもたらすと信じられています。 薬膳スープ(清補涼) 暑さによる体への悪影響を解消するために飲むスープです。伝統的なレシピは次のとおりです。 薬膳スープ 清補涼のレシピ 材料: 豚骨 680g 生姜スライス 4枚(厚さ3mm) 山芋 45g ハトムギ 60g 蓮の実 25g 芡実(ケンジツ) 20g クコの実 10g 玉竹 15g 龍眼 10g ナツメ 2個 干した魚介(スルメ、アワビ、ホタテなど)大1個 水 2.8ℓ 塩(お好み) 調理: 大鍋で煮込んだ豚骨スープに、材料と水を加えます。軽く沸騰させたら、弱火で3時間煮込んだら出来上がりです。スープの上澄み脂をとり、塩で味を調えたらアツアツをお召し上がりください。 祈りを捧げる 夏至の日は、家で神に祈りを捧げる吉日です。6月21日はチベットの暦で健康と長寿をもたらす女神「ホワイトターラ」の日でもあるので、呪文を唱え、祭壇に供物を捧げると、すべての悪いカルマが浄化され、人生に知恵と幸運がもたらされます。 ボウル3つの水、花を飾り、呪文を唱えながらお香を焚きます。呪文は次のとおりです。 オン・タレ・トゥタレ・トゥレ ママ・アユ・プナジャナ・プシメ クル・ソーハ(×108回) 活動時間帯の調整 暑い夏の時期に、パフォーマンスを高めるために、遅く寝て、夜明け前に起き、午後に昼寝をするのがよいといわれています。 運動は、新鮮な空気に恵まれている公園や川の近くで早朝または夕暮れに行います。 運動をすると発汗し、陰の気が弱まり、熱中症のリスクが高まるので、無理せず様子をみながら行ってください。 関連する記事 最高の新年する年初15日間の過ごし方