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建物と町の陰陽

建物と周辺環境の関係、大きなビルやビル群が周辺エリアの環境に及ぼす影響や活気は風水と大きく関わっています。ビルは鉄とコンクリートでつくられた画一的な「山」で、それは「息苦しさ」を周囲に与えます。町がコンクリート・ジャングルにならないようにバランスが大切なのです。よい街づくりには陰と陽のバランスが必要です。


ニューヨーク、ロンドン、東京、近代的な都市ならどこでも、大きなビルが立ち並んでいます。しかし、大都市の中でも随所で風水のバランスがとれている場所を発見することもあります。
ロンドンのシティを例として見てみましょう。再開発エリアに行くと、ガラスと鉄でできた超高層タワーの摩天楼に囲まれ、そこではスペースと自由を感じます。秘密は公園を含めた町の基本設計にあります。
カナリーワーフの公園は陰陽のバランスが見事な成功例です。中央に公園があり、まわりをビルが囲むという仕組によって、すべてのビルに風水で重要とされる明堂(ブライトホール)がある、ということになります。明堂がビルの前面にあると、ビジネスチャンスの運が高まります。
しかし、この公園のもっと重要な役割は、ビル同士が対面することによって生まれる敵対的な「気」を緩和するクッションの役割を果たしていて、都市の自然の調和をつくりだしているというところです。これによって、自然のつくりだす陽のエネルギーが近隣に行きわたります。水の流れは素晴らしい陽のエネルギーをつくりだす要素です。ジュビリーパークで見られる中央に水が流れる景観は、周囲のビルがそれぞれビルの前面にウォーターフィーチャーを持っているということになります。水の流れは金運をつくりだす上でとても大事です。やさしい水の流れ、というだけでなく、水が下から上へ向かって噴きあがる噴水があるのも、素晴らしい金運のシンボルをつくり出しています。

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水の流れる方向と建物の位置関係も運を左右する要因です。水は玄関に向かって優雅に流れてくるのが良い状態です。曲がりくねった水路は、水の流れをやさしくゆっくりにする効果だけでなく、水の龍をつくるにも効果的な形状です。水の恩恵を存分に受けるために、理想的にはフライングスター風水のウォータースター8の場所にウォーターフィーチャーをつくること、またはピリオド8の間接定位である南西にあたる場所にウォーターフィーチャーをつくるのが良いとされています。このことはメインエントランス、ロビーの場所を工夫することで実現可能です。

風水のバランスを整える方法としてもう1つは、ロビーのようなビルの中に雰囲気を和らげる幸運の風水のシンボルをつくることです。それは単にガラスと鉄がつくる堅苦しいムードを和らげるだけでなく、構造物から生まれる「毒矢」を遮断するのにも役立ちます。人工的な都市で風水のバランスをとるために、私たちは人工的にバランスをつくるのです。
ビルを構成する3つの要素、照明(火)、コンクリート(土)、鉄(金)に水と木を加えることによって、五行のバランスを整えることができます。
ビルの形状が幸運のシンボル
幸運のシンボルは私たちの日常生活の中で普通に発見することができます。身近すぎて気にもとめないところにもシンボルはありますし、何のシンボルだか判断に迷うような形状に出くわすこともあります。
上の写真にあるカプセルのようなデザインのビル、これは良く見るとDZIのように見えてきます。この素晴らしいビルはセントメリーアクス30番にあり、シティ地区から上を見上げるとDZIのように見えます。そしてテムズ川を隔てたところにあるミレニアムアイはDZIのブレスレットのように見えます。どちらも幸運のシンボルをあらわすので、金融街も住宅街も両方が恩恵を受けます。テムズ川から見えるこの2つの大きな建物は、ビルの機能的な目的だけでなく、強力な幸運のシンボルとしても機能しているのです。コンクリートのような資材が五行をあらわすだけでなく、建物のかたちそのものがシンボルになるということも意識してみてください。あなたも周辺の環境を見直し、空間、エネルギーそして近代的な町を見る風水の目を養って下さい。

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