ライフスタイルの変化を意識した間取り インテリア風水 2011/10/112016/05/19 インテリア風水のデザインは、家によって異なるもので、十人十色です。フライングスター風水や八宅風水のチャートで、家の気の分布を読むことで、住空間デザインの基礎を描くことができます。部屋ごとに、チャートの意味を見ながら、どこを中心に設計すべきなのかが見えてきます。そして幸運の気が分布している場所から順に、生活の中で重要な部屋をあてはめていきます。 このように部屋の割り振りをはじめにやっておいて、次の段階として詳細の設計に入ります。良い住空間を創るためには、風水でポイントとなる部分のデザインと、それが生活にどう影響するかを慎重に考える必要があります。 多目的の部屋 デザインの上で、私は最も重要視しているのが「変化に対応した部屋」ということです。私たちは人生を発展させていく上で、常に変化していきます。暮らしぶり、人との関わり、求められる結果、こういったことは今、人生のどの段階にいるかによっても違います。 ですので、ライフスタイルの変化にあわせて、成長し変化できる家が理想的です。 多目的の部屋に何を求めるか、そもそも多目的とはどういう意味?なのかを考えてみましょう。 多目的とはいくつかの異なる目的に対し、適応できる1つの空間という意味です。そしてそれは時と目的によっても変わります。こういう部屋をつくるには、その部屋がどうすれば何通りかに変化させられるか考えればいいのです。どのようにアレンジすべきなのか考える際には下の図のような関連図を描いてみるとわかりやすくなります。 空間利用の可能性を探ることによって、将来的にライフスタイルの変化に対応させやすい家を設計することができます。例えば、自宅兼オフィスの場合は、食堂が会議室としても使えるよう設計したり、と。 柔軟性が必要な場所とは別に、玄関や台所などいくつかの場所は目的を固定しておくことも大事です。 玄関は幸運の風水のエネルギーがある場所につくるべきです。同じように、台所も誰かの運を落としたり、邪魔をしたりするような場所に作ってはいけません。 方角 次の段階で方角を気にしましょう。ドア、ホール、通路など、すべての部分で方位との相性を考慮して設計するべきです。例えば、家に入った時にまず目に入るものは何か、何が見えるべきか、といった具合に自分で自分に質問してみると良いです。 玄関正面の壁のデザインは、家の第一印象として良いバランスですか?その方角にとってふさわしい五行の要素の素材が使われていますか? 自然な流れをつくろう 家全体でみて、風水を意識してつくった壁飾りや家具は、他の場所に比べて良いエネルギーを引きつけることができます。風水の効いたデザインをうまく使うことで、家の中の見えないエネルギーに良い流れをつくり、意図的に流すことも可能です。 家で良い「気」の流れをつくる、コツをご紹介します。 色の変化 部屋の目的や用途に合わせて壁の色に変化をつけると、気の流れが変わります。暗い色は落ち着いた感じを演出することができますし、明るい「陽」の色はリビングや玄関など、皆で使う部屋に適しています。 高さの変化 天井の高さで気の流れに強弱をつけることができます。天井を高くすると、空間は大きく広がるという考え方があります。天井の高い場所では、私たちは感情的に安定し、快適で自然な生活の営みができます。天井高を変えることで、ここぞという場所の気の流れを良くすることができます。 大きさの変化 玄関まわりは家のデザインの鍵となります。外部との開口部分は外と内がうまく交わって、視覚的に広く見えるようにつくるのが良いです。 絵画や鏡、特徴的な壁飾りを使うと、見た目の印象が変わるので効果的です。その場所、部屋の目的用途にあわせて雰囲気をガラっと変えることができます。 例えば、食堂なら鏡や絵画で壁面を飾ると引き立ちます。ダイニングとしてこの部屋を使わなくなった時には、壁の飾りを変えれば、印象が変わるので、別の用途の部屋として活かすことが簡単にできます。鏡は玄関に移動させて空間を広く見せるために使うこともできます。 絵画をいくつも壁に飾って、ギャラリー風にアレンジすることもできます。 エネルギーは常に流れていて、一定ではないということを念頭において設計することが肝心です。毎年、毎月の変化、20年ごとの変化など風水の影響によるエネルギーの変化はもちろんですが、そこで暮らす人の生活スタイルが変わることもあります。私たちの心も成長しますし、家族の価値観や経験値も変わります。すると求められるものも変わります。 そういった変化に間取りをあわせることで、私たちの成長と発展は円滑になるのです。 関連する記事