台所の風水 家族がふれあう場所 インテリア風水 2015/08/032016/05/16 家の中で、家族の結束と調和を象徴するところ、それは台所に違いありません。真剣に台所をデザインすると、家族の絆を強め、笑顔の思い出をたくさんつくることができます。風水の良い台所、キッチンは家族全員にとって心のよりどころになります。 そのためにはまず、基本的なキッチンの使用目的を考える必要があります。あなたはここで何をしたいですか?単に家族が食事をする食堂に持っていく料理をつくるだけの場所ですか?オープンなキッチンで、料理をしながら団欒する「ふれあい」を重視しますか? キッチンの使用目的が決まったら、次は配置と動線のデザインです。 動きを考える プロの建築、インテリアのデザイナーがキッチン内の動線を考える時には「マジック・トライアングル」を手引きとして使います。これは何かというと、料理人がシンク、冷蔵庫、コンロの3か所の間を自由に行き来できるようなデザインの手引きです。三角形の作業動線にかなう配置は一般的なもので数種類あります。大家族が暮らす広い家なのか、それとも単身者のワンルームなのか、といった広さと間取りに応じてパターンを考えてもいいです。 基本となるパターンは「U、I、C、L、E」といったアルファベットの形であらわされます。それぞれの形の特徴は何でしょう?下の図でそれぞれのアルファベットがあらわす配置パターンを示します。 例えば、ワンルームの家は、空間が限られているので、Iの配置が適しています。このパターンは小さな空間で料理をするための最も効果的な配置と考えられています。このパターンは「料理人の台所」と呼ばれ、インテリアデザインの専門用語では「ギャラリー」と呼ばれるこのパターンは、テレビドラマに出てくるタイプのキッチン家です。コンロ、冷蔵庫、シンクが手の届く範囲におさまっているので、手際良く料理ができ、料理中にお客と会話ができるキッチンです。 大きな家で、もっと空間に余裕のある場合は、LまたはUは収納が多くとれて、目的を全てかなえる配置と言えます。 Uは一般的に料理と食事を離れた場所でするために適しているといわれています。 一方のLはより社交的な配置で、オープンプランのキッチンとして選ばれます。Lはふつうは朝食テーブルが組み込まれ、食堂のテーブルとのつなぎ役になります。Lは料理人と家族のふれあいを促進します。お母さんがテーブルセッティングを子どもに指示しながら、野菜を刻み、素早く炒めている場面がイメージできます。 CとGは大家族向きのパターンで、キッチンに何人か同時に入れて、一緒に食事の支度をすることができます。親戚が集まった日に、おばさん同士がキッチンで料理を皿に盛りながら、人生についておしゃべりする光景が浮かびます。 家族が仲良く過ごすには、お互いが狭苦しく感じないよう、十分な快適空間が必要です。CとGはオープンキッチンの機能性を高め、家族のふれあいを促進します。大きな家で、家族は食事の時以外は顔をあわせないで過ごしていても、食事の時にはふれあいが生まれるというキッチン。家族が調和する鍵は、ふれあいの機会を日常的につくることです。 形が決まったら、次は機器をどこに配置するかを考えましょう。魔法の三角形をガイドとして使いつつ、実際の空間と見比べながら機器の配置を検討します。 ヒント: シンク、コンロ、冷蔵庫の衝突をさけるには、コンロを冷蔵庫またはシンクの真向いの位置に配置しないこと。 島の中をデザインする 機器の配置が決まったら、次はキッチンの島の中のデザインです。もう一度、自問します。この島をどのように使いたいか?エンターテイメント目的ですか?ちょっとした料理の準備?本格的な料理をする? ちょっとした料理と接客を中心に考えるなら、大理石のようなあまり固くない仕上げの石や、ラミネートや塗装のような表面の台を選ぶことができます。本格的な料理が中心なら、耐久性のある御影石のような材質の台が必要になります。 次の検討事柄は台の高さです。目的によって、必要な台の高さが変わります。料理を優先するなら90cm、これなら棚やオーブンなどを収納するために十分な高さが確保できます。食事の準備、接客、またはそこで食べることが目的なら105cm、この高さがあれば目的は全て果たすことができます。あなたが料理人で、料理しながら目の前の人に提供したいのなら、キッチンの台とテーブルの高さが違う方が自然で、I型のキッチンならそれが無理なく実現できます。キッチンの 色とスタイルを選ぶ 色と材質の選択は、キッチンのデザインで絶対に間違いたくない重要な選択です。はじめに好みのスタイルを選びます。トラディショナルかモダンか?あなたはどちらが好みですか?トラディショナルのキッチンは堂々とした魅力があります。パネルは木材で、棚の扉には彫刻がされています。美しいトラディショナルなキッチンは、家族の団結を促す家庭的な魅力をかもし出します。木材のパネルの装飾や、時には白いナチュラルな塗装は、家族、自然、大地といった人としての基本を思い起こさせます。 そうではなく、あなたはモダンなミニマムスタイルを好むなら、棚の扉は平面でまっすぐなラインで、コントラストのある色使いになります。モダンなキッチンは明るい色か暗い色を使うことで大胆さと、クールな見た目の印象を与えます。 トラディショナルなキッチンが家庭的なお母さんという印象を与えるのに対し、モダンなキッチンは凄腕料理人という印象を与えます。 面白いことに、私たちが選ぶスタイルは、自分が人からどう見られたいかという深層心理のイメージが反映されるようです。お客にどんな料理人として見られたいか、その思いが結果的に空間のデザインを左右するのです。 目を楽しませる 限られた空間の家に、デザインの深みをプラスすることのできる、簡単なデザインのヒントをここでご紹介します。 棚、天井、壁の色は統一感を意識して色を考えるといいです。 表面を鏡面仕上げまたは反射する鏡面を使うと、目の錯覚で広さが生まれます。 棚の扉を取り、扉のない棚にする、または棚の中の見えるガラス扉を使うと、奥行と多様性が加わります。 オープンキッチンにして、キッチンとダイニングのデコレーションを融合しましょう。 反射する素材や、鏡面仕上げの板を使い、空間に広がりを与えましょう。 白いテーブルの表面は、照明を天井に向けて照らし返すので、照明のレベルが高まり、空間を華やかに変えます。 家をデザインするときには、キッチンが家族のふれあいに重要なところだということを覚えておきましょう。キッチンはあなたの暮らしぶりをあらわします。あなたとお客の関係性もあらわします。キッチンはふれあいの場だと考えてください。家のすみに追いやっていいようなところではないのです。 関連する記事 正しいキッチン風水 15の条件 風水の良いドアの特長 キッチン風水11ヶ条 掃除は浄化の儀式 風水を取り入れた改築プラン