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「死者の日」清明節から墓参りについて考える

清明節(せいめいせつ)は、毎年冬至の105日後に行う伝統的な祭事です。祖先の墓を訪れ、掃除する伝統は、祖先を称え、敬意を示す方法として今でも継承されています。

墓参り
この伝統は若い世代の人々に先祖孝行の重要さを教えるもので、行う儀式は今を生きる家族を幸せで豊かで繁栄させ祝福するのだと信じられています。
2022年の清明節は4月5日です。

清明節は2500年以上前に始まり、当時は壮大で精巧な儀式だったものが、現代では控えめバージョンに進化し、日付も当日の最大10日前後までが選べるように変化しました。

日を選ぶ

ルール1:その日の天干が、年の天干の要素と衝突していない日を選びます。生者と故人の両者にとって不運と見なされるからです。
2022年の年の天干の要素は「陽の水」でしたね。ということは日の天干が「土」の日を避けるということ。今年は3月26日、4月5日、4月15日が避けるべき日に該当します。

ルール2:その日の干支の動物が、故人の干支と衝突していないこと
例)故人の干支がねずみだとしたら、うまの日は避けるといった具合です。

準備

最適な日を決めたら、儀式に必要なアイテムを準備します。

・中国茶

・紹興酒

・炊いたご飯1~3膳

・天、地、海を象徴する肉、蒸し鶏、ローストポーク、魚のフライ。

・紅亀ケーキ1つ、米粉と甘味噌で作られ、家族の長寿を象徴します。

・米粉の蒸し餅5個くらい、家族の財産が増える象徴。

・小豆を使った蒸し餅5個くらい、家族の再会を象徴。

・固ゆで卵3個。

・故人の好きな料理を含めてもよい

・フルーツの盛り合わせ。

・紙で作ったお金、あの世で使うお金である冥銭をあらわす。

・紙幣、金と銀のインゴット、宝箱、召使い、家、車、スマホ、パソコン、カメラ等を模した紙、または写真をプリントアウトしたもの。故人が生前使っていたものや家族が故人と共有したいと思うものも含めてよい。

・縦長なロウソク6セット、またはキャンドルホルダーに立てた伝統的な中国の赤いキャンドル。(バターキャンドルやオイルランプでも可)

・長くて大きな線香3本と通常の線香1パック。白檀の香が最適ですが、他の種類でも可。

・白い川砂を敷いた線香立て

墓の入口の霊的な門番と守護者に敬意を示すためのフルーツ、線香、ロウソクを追加で持参することを忘れないでください。故人が菜食だった場合は、肉、酒、卵を菜食料理に置き換えてもOK

儀式の手順

現代では、ほとんどの墓が霊園にあるので、次の方法で行います。
墓参り
・霊園入口で、門番と守護者に挨拶する必要があります。中には守護者をあらわす地蔵が設置されている場合があります。ここで1人につき果物5つ、ろうそく2本、線香3本をささげます。

・先祖の墓に着いたら、墓と周辺を掃除し、散らかっているがれきや雑草をすべて取り除きます。 墓石の書き込みを塗り直してもいいです。

・墓石の上に紙幣をあらわす長方形で金または銀色の紙のお金を置きます。これは墓の新しい屋根瓦をあらわします。

・墓の守護者に紙で作ったお供え物と一緒に、茶、酒、フルーツ、線香、ロウソクを捧げます。

・墓の守護者をなだめたら、墓石から外側に向かって、次の順で先祖にお供え物を捧げます。

・中国茶3杯

・紹興酒3杯

・炊いたご飯1~3杯

・ローストポーク、蒸し鶏、魚フライ、左側に米粉の蒸し餅、右側に小豆の蒸し餅。

・墓石の端にゆで卵と紅亀ケーキ、フルーツを置きます。

・紙のお供え物は墓の横に置きます。

・ロウソクに着火し、線香立ての両側に置きます。

・最年長の家族は、祖先への敬意の証として、3本の長くて大きな線香に火をつけ、墓の前で3回お辞儀をします。その後に線香を線香立てに置きます。

・家族は年齢順で各自が3本ずつ線香を供えます。

・家族全員が終えたら、先祖のために紙のお供え物を燃やします。

・これで家族と先祖が食事をともにして、祖先から祝福されたことになります。

以上は先祖が土葬されている場合の手順です。
火葬の場合は墓石に紙のお金を置く手順を除きます。他は同じです。
墓参り

その他の事項

1年未満の新しい墓の場合、実際の清明節の15~20日前に儀式を行います。

若くして亡くなった人のためには、白いロウソクと緑の線香を使います。

・幸運を高める風水のキャンドル、龍と鳳凰のモチーフのロウソクやお香はこの儀式には適しません。

・この伝統では、年長者が後輩に敬意を払うのが不適切だと考えられるので、親が子供の墓のために清明の儀を絶対に行ってはいけません。

・すいかなどの瓜は絶対にお供えしないでください。広東語で瓜は「グア」と読み音的に「死」と似ているからです。金をあらわすカボチャを除くすべての瓜にあてはまります。

・この伝統では、月経中の女性は、無礼で「汚れている」と見なされるため避ける必要があります。儀式中に月経がきた時は、先祖に侮辱していると思われないよう車の中で待ちます。
霊的に、月経中の女性の陽の気は非常に弱く、悪意を持ってさまよう浮遊霊に憑りつかれる可能性があります。

・妊娠中の女性もまた浮遊霊との接触を避けるために墓に行くのはやめるべきです。

・花火や爆竹は、紙のお供え物を燃やしている時にするのはOK。こうすることでお供え物を奪おうとしている墓地の浮遊霊を追い払います。しかし、墓石の上で花火や爆竹をするのはNGです。常に墓石の側面で火をつけ、隣の墓も避けてください。

・平和と友好をあらわす目的で隣の墓に線香を供えてください。

・言動に注意してください。下品な言葉使い、「とても若く、とてもハンサムで、美しいなど、死ぬのは無駄だ」などの発言をしないでください。周りの霊から不必要な注目を集めます。

・古い墓地では現代的な墓地ほど整備されていないので、足の踏み場に注意してください。墓は互いに非常に接近していることがあるので、他人の墓に足を踏み入れたり座ったりしないよう気をつけてください。よその墓を通る場合は、「すみません」と言ってください。

清明節の頃は、祖先が涅槃(ねはん)を達成できるよう、先祖に代わって徳を集めるカルマ解消の法要を行うのに最適な時期です。多くの寺院がこの時期に法要を行う理由です。他の徳を積むための活動としては、僧侶にお布施や新しい袈裟を提供すること、先祖の名前で寄付や慈善活動を行うことが含まれます。

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